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DIARY

一橋大学ラグビー部日記

ありがとうの涙が今この胸に溢れてるよ

投稿日時:2019/11/22(金) 23:40

【閲覧注意】

とにかく長いです。お気をつけください。


 

 



同期一のラグビーセンスを誇る堀内組の智将・松尾から部日記を回されました、堀内組の一応闘将・葛です。幹部就任お披露目のマネ日記で決めたそんな設定誰も覚えていないと思います。僕もさっき思い出しました。

松尾といえば、1年生の立教戦。同期で唯一対抗戦に、しかもスタメンで出場し、バシバシタックルを決めていました。特にペナルティ後のノックオンを誘ったタックルは今でも頭で再生できるほど、鮮明に覚えています。本当にカッコ良かったです。







僕は毎年この時期に読む先輩方の部日記が好きでした。普段はあんなにふざけ合ってる先輩方が、実はこんなことを考えながらラグビー部での生活を送っていたんだな、ということがわかり、毎年毎年感動していました。

松尾の部日記良かったですね。彼の苦悩が文章の端々から読み取れて、さすが智将といった文章でした。自分も同じような境遇の副将ですが、あんなセンシティブな文章は書けないので、だらだらと思いついたことを書いていこうと思います。書くことが多すぎてこれでもだいぶ端折ったつもりですが、思っていることを全部書いたら軽く卒論を超えると思います。卒論書きたくない。




 



まずは4年間の振り返り。

長い。



 

1年目

高3で引退してからラグビーやりたい欲が強すぎて、迷わず飛び込んだ一橋大学ラグビー部。大学ラグビーのレベルの高さに毎日の練習を新鮮な気持ちで迎えることができ、あっという間に1年間が過ぎていきました。田口組の練習がとにかくキツかった、と同期も先輩方も口を揃えて言うのですが、僕の記憶には練習も試合もウエイトも、とにかく楽しかったことしかありません。1年間全く怪我をせずにフルでプレーできたことも楽しかった要因でしょう。

この強すぎる先輩方の中で自分が試合に出るためには何か一つ武器が必要だ、ということで必死に考えた結果、アタックのアングルを武器にしてやろうと思いました。田口組が終わる頃には、高校時代はパスダミーしかしていなかった自分が、キャリーでゲインができるという自信がつきました。考えることって大事ですね。その反動か、高校時代には苦手意識のなかったタックルが下手くそになりました。



 

2年目

これまでのラグビー人生で最も苦しかった1年間でした。タックルを磨いて絶対対抗戦でスタメンで出てやる、と意気込んでいたのですが、現実は甘くはありませんでした。怪我を繰り返して満足に練習ができませんでした。特に頸椎捻挫。タックルやヒットをするたびに首が動かなくなっていた僕は、タックルをするのが本当に怖くなりました。

さらに軍団の再来と云われた1年生や、同期の伊東や宮田が試合で活躍しているのを、怪我を言い訳に指を咥えて見ている自分がいました。特に普段はあんなに生意気なのに試合ではあんなに活躍している1年生が、怖くて嫌いで普段からなるべく避けるようにしていました。今はあんなに頼もしいと思っているのに。対抗戦期間中の肘の脱臼でダメ押しを喰らい、腐るところまで腐ってしまいました。岩淵組の先輩方には本当にご迷惑をおかけしました。



 



3年目

ラグビー人生で最も苦しかった2年目を超える苦しい1年間でした。何故か、2017年12月20日のチームランDFの最中にグラウンドでうずくまっている場面から、9ヶ月ぐらい膝が痛い以外の記憶がありません。不思議ですね。おぼろげな記憶では、合宿中に成田と篠田と一緒に松岡さんの陸上部に入部したような気がします。新歓と前十字のダブルパンチを喰らっていた間は次の日を迎えるのが本当に嫌でした。

そんな中で迎えた対抗戦の上智戦。一番のターニングポイントだったと思います。それまでの実績もほとんど無いうえにA戦の復帰戦だったので、メンバーに入って20分ぐらい試合に出られたらいいなーぐらいにしか思っていなかったのに、まさかまさかのスタメンを告げられたときはさすがに何かの冗談かと思いました。前日のジャージ渡しで、怪我で出られない宮瀬さんが泣きながら語っているのを見て、選んでくれたこの人のために体を張ろうと思いました。ガムシャラにタックルをし続け、チームの勝利に微力ながら貢献できたのは本当に嬉しかったです。

ただ、それ以降はまた膝の痛みに苦しめられ満足にプレーもアピールも出来ず、気づいたら対抗戦が終わっていました。明学戦後に流した涙は、秋山組に貢献できなかった自分への不甲斐なさ故のものでした。



 

4年目

ラグビー人生で最も苦しかった2年目を超える3年目を超える苦しい1年間でした。怪我で何もできなかった冬シーズンを終え、FWリーダーとしてチームを支えると意気込んで復帰してすぐの2019年4月14日。二度目の右膝前十字靭帯断裂。その診断を受けた帰りの井の頭線と中央線では人目もはばからずに号泣しました。あれはツイートされてもおかしくなかったでしょう。一旦は引退することを決意しました。ただ、同期や後輩が体を張っている姿を見ると、不思議とこのチームでもう一度ラグビーをやりたくなりました。

大してうまくもないFWリーダーとして、フィールドに立ち続けてチームを引っ張り続けることが至上命題だと思っていた自分にとって、再断裂してからの日々は苦しいことしかありませんでした。自分はやらないくせにキツい練習を強いている罪悪感。試合でFWがチームの足を引っ張っているにもかかわらず、何の力にもなれていない無力さ。着実に春シーズンの終わりに近づいていくのにチーム力が向上しない焦り。様々な重圧に押しつぶされそうになっていた僕は、春の明学戦の大敗後に、ついにぶっ壊れてしまいました。「本当に勝つ必要あるの?」ぶっ壊れた僕は同期にこんなことを投げかけてしまいました。泣きじゃくりながら同期と話し合いました。FWリーダーを下されても仕方ない疑問を投げかけたにもかかわらず、同期は「お前しかいないから、お前のことを精一杯支えるから」と言ってくれたおかげで、なんとか立ち直ることができました。

それからは今まで以上にキツい練習を強いることにしました。みんなこんな情けないFWリーダーに本当によくついて来てくれました。セットプレーもフィールドプレーも確実に向上し、学習院でスクラムをプッシュしたときは泣きました。でもなかなか勝てませんでした。みんな頑張っているのに、チームを勝利に導くことができない自分の無力さに改めて歯痒さを感じました。復帰戦となった成城戦では復帰したことよりも、ようやく勝利をあげることができた安堵の方が大きかったです。

苦しいことはこれでは終わりません。今はチームに貢献できていない自分が後輩のポジションを奪っている罪悪感でいっぱいです。この前倉光に「なんで頑張ってる後輩が試合出れなくて、お前が試合出てんの?」と言われました。目を背けていた事実を突きつけられ、寝ることができませんでした。最後のわがままです。東大戦で誰よりも体を張るので後輩のみんな許してください。



 



4年間を振り返ってみると、毎年のボジョレーヌーヴォーの品評のように、「最も苦かった」を更新し続けています。とにかく苦しかったです。ただ、不思議とラグビーを嫌いになることはなかったし、ラグビー部を辞めようととはこれっぽっちも思いませんでした。この永遠の謎には様々な要因があると思いますが、最も大きな要因は色んな人に支えられたからでしょう。この場を借りて支えてくれた人たちに感謝の言葉を述べたいと思います。





まずは後輩のみんな。

FWリーダーのくせに何もできなかった自分には、特に後輩FWのみんなに支えられました。




 1年生。あなたたちがいなかったらこのチームは崩壊していたでしょう。今年のFWがあるのはあなたたち1年生FWのおかげです。ありがとう。

河合は言うまでもなくスクラムの要です。へいたがいなかったら、スクラムがどうなっていたか、本当におそろしくてなりません。これからも一橋のスクラムを支えてください。

大島は春からずっとFWの最前線で体を張り続けてくれました。一橋のFWを体現しているのは紛れもなくなっちゃんです。是非マルコムマークスになってください。

樋口は今まで見てきた僕が一橋FWの中で間違いなくタックルが一番うまいです。自信を持ってこれからも何度も何度もタックルで刺さってください。今度松岡さんの愚痴を言い合おう。

後藤は一度も怪我をせず、1年間本当に頑張ってくれました。センスの塊です。ヒット本当にうまいです。100kgになった後藤がどんなプレーを見せてくれるか、今からでもワクワクします。

島田は本当によくラグビーのことを考えていると思います。何度も耕成の意見にはっとさせられました。これらからも頭脳とプレーの両方でチームを支えてください。平本と末長くお幸せに。

嶋井のあの弾丸タックルは誰にも真似できません。来年は体を大きく強くして、またあのタックルを見せてください。



 2年生。体も大きくないし、人数も多くない。そんな中で確実にFWを支え、一番成長したのはあなたたち2年生FWです。ありがとう。

平本には無理をさせて怪我を繰り返させて申し訳ない。ラグビーへの理解度もセンスも高く、確実に体も強くなっている平本なら、来年は絶対活躍できるはずです。

篠田は2年生FWの中でも一番成長したと思います。タックルはもちろん、FWとしての動きやラグビーへの理解度、ラインアウトなど全ての面で成長しています。自信と余裕を持ってプレーしてください。

須田は今年からFWに転向させて申し訳ないと思っていたけど、嫌な顔一つせずに練習に励んでいました。ラインアウトのセンスはピカイチだし、フィットネスは誰よりも頑張るし、アップでプレッシャーかけられるし、そんな自分の長所をどんどん伸ばしてください。



 3年生。2年前はあなたたちのことが怖かったです。でも今はこんなに頼りになる後輩はいないと思っています。身近なところでFWを支えてくれました。ありがとう。

戸田はここまで後輩FWで唯一の全試合フル出場。スクラムでもラインアウトでも本当に代えがきかない存在になってくれました。よく前十字断裂からここまで復帰してくれました。

KCはもう言うことがありません。ポンコツなFWリーダーにたくさん意見をしてくれました。プレーでも常にチームを引っ張っていました。KCがいなかったら今のFWはありません。来年は強いFWを作り上げてください。秋オフの件はまだ許していません。

成田は何度も怪我を繰り返しながら、黙って体を張り続けてくれました。その怪我を省みない愚直さが好きです。今日の練習で東大戦に一緒に出られないと聞いたときは泣きました。

名倉は一橋ラグビー部の誇りです。文武両道を体現してくれました。帰ってきてタックルがうまくなっているのを見て驚きました。武器であるヒットともに伸ばしていってください。

中山は何も考えていなさそうで、FWの動きを一番理解しているかもしれません。ビデオでワークレートが高いと思った選手はだいたい中山でした。これからも不器用ながらも体を張り続けて一橋FWを体現してください。

上杉はよく戻ってきてくれました。頭の調子がよくない中、相変わらずセンスの塊みたいなプレーを見せてくれて本当に嬉しかったです。麻雀麻雀うるさいです。



あなたたちの誰か一人でも欠けてしまったら今のFWは無かったでしょう。本当にありがとう。

 

 

家族。面と向かって感謝を伝えるキャラじゃないのでここでしか言いません。怪我で心配ばかりかけてごめんなさい。わがままばかり言って10年間もラグビーを続けさせてくれてありがとうございました。この部日記読んでるのかな?


首脳陣の方々。手のかかる厄介な代だったと思います。特に僕の未熟さや頑固さでご迷惑をおかけしました。この時期になってようやく反省しまくりです。それでも最後まで気にかけてくださって本当に感謝しかありません。



ラグビーがやたらうまい、府中にいらっしゃるお兄さんたちと早稲田出身のお兄さん。今年はこの表現をする人がいませんね。フィールドプレーやセットプレーだけでなく、人としての在り方などありとあらゆる面で成長させていただきました。最後に勝利の報告をさせていただく予定です。



 OBの方々。これほどまでにOBの皆様の力を頼った代はなかったと思います。毎週末ごとに多くのOBの方々に、練習に参加していただきました。土日にレベルの高い練習ができたのは、本当に皆さまのおかげです。



トレーナーの方々。特に松岡さん。怪我しかしていない僕は、周りの誰よりもお世話になったと思います。でも最近あまり施術してくれませんね。松岡さんに唆されてラグビーを続ける選択肢を選んだことを恨んでいるので、今度こそお寿司に連れて行ってください。来年B戦に出場している松岡さんの勇姿を観にこようと思います。



 マネージャーのみんな。いろいろイチャモンつけてごめんなさい。うるさいやつだなと煩わしく思っていたと思います。でもみんなのこと好きです。毎練習毎試合雨の日も風の日も暑い日も寒い日も、支えてくれてありがとう。



 竹内さん。竹内メソッドのおかげで体も大きくなりウエイトも少し自信がつき、強いFWにも当たり負けしなくなりました。もうあの地下に降りて竹内さんの声を聞くのも数回だと思うと、寂しさしかありません。



 阿久津さん。大学に入ってから父親よりも多く一緒に晩ご飯を食べたと思います。ラグビー部の一人暮らしのみんなが餓死しないのは阿久津さんのおかげです。リストラされたら雇ってください。



 同期のみんな。ありがとう。これだけで十分やな。



 

毎年先輩方は何かに取り憑かれたかのようにこの部日記でお世話になった人たちに感謝の言葉を述べていました。どうせマイクパフォーマンスなんだろう、とひねくれている僕は思っていました。しかし、いざ同じ立場に立ってみると、自然と感謝の言葉が溢れてきます。嘘くさいかもしれないけど、こればっかりはこの立場に立ってみないとわからないものだと思います。

これらの感謝の恩返しは、この場でいくら言葉で伝えようとも、残された東大戦に勝利することでしか果たせません。1勝しかあげることができていない今のチームを最後まで支えてくださった皆様に、勝利で少しでも恩返ししたいと思っています。



 

最後に伊東。お前がいなかったらどうなっていたことか。FWリーダーがいないFWを、最も身近な場所でずっと支え続けてくれました。不甲斐ない自分のイライラをぶつけることもありました。自分がフィールドに立って、もっと伊東を自由にプレーさせることができたら、もっともっと伊東を活躍させることができたと思います。迷惑かけてごめん。そしてありがとう。この1年間言葉にしたことはなかったけど、感謝しかしていません。卑怯なことに面と向かって伝えられる気はしないけど、本当にありがとう。一番感謝しています。



 



次はいよいよ我らがキャプテン堀内に部日記を回します。彼に感謝の言葉を伝えていませんでしたね。こんなろくに練習も試合も出れなかった頼りないFWリーダーで申し訳ない。堀内がいなかったら、堀内がチームのことを毎日考えていなかったら、このチームは空中分解していたことでしょう。僕が堀内を支えなければいけないはずなのに、堀内に支えてもらっていました。ありがとう。

金曜日までに部日記を回さないと何も書かないから、と脅されていましたが、ちゃんと間に合ったので、涙なしには読むことができない超大作を書いてくれることでしょう。ハンカチを片手に、乞うご期待。

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