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DIARY

一橋大学ラグビー部日記

よしふみL v1

投稿日時:2019/06/14(金) 08:21

初めまして。先日の新入生試合におきまして、ドロップキックで負傷退場&全治8週間の奇跡を起こした中尾君から、ハードル高めでバトンを受け取りました。新入生の増古喜文です。よろしくお願い致します。幸いなことに夏季履修登録を忘れた今、時間だけは無限にございますので、期待を裏切りすぎないようじっくり筆を進めてゆきたいと思います。





さて、僕の前に更新した同期3人が各々これまでの人生を綴ってくれたということでいい加減同じネタは避けたいのですが、流石に初登場で自己紹介なしというわけにはゆきません。そこで、今回は過去を振り返るというより、出身校となぜ僕がラグビーという過酷なスポーツを始め、大学でも続ける決断をしたのか、ということに絞ってお話ししたいと思います。どうぞお付き合いください。





僕の出身校は都立武蔵と言います。実は今の一橋ラグビー部にも先輩がいらっしゃいまして、2年から3年に上がら(れ)ず、大学生活5年目の突入を既に決定なさっている伊東さん、部内での尊厳はとうにゼロを下回り、とある試験を受けるためただいま絶賛蒸発中の名倉さんという濃いメンバーが揃う中、「武蔵」の名を貶めないか最初は不安でしたが、現在僕に向けられている周りの視線から判断する限り、どうやら僕にも「武蔵」の素質が中々にあったようで安心しております。中高一貫校で、中学の頃からラグビー部に所属していたので、ラグビー歴は早いもので今年で7年目になります。高校の頃から同期は人数、人柄とともに恵まれておりますが、未だかつてこれほど多くの先輩がいらっしゃる環境を経験したことがありません。まだまだ慣れませんが、皆さん本当に優しくしてくださいますし、多くのお手本が存在する状況に感謝しつつ、気持ちを新たに頑張ろうと思います。





突然ですが、皆さん勇者ってご存知ですか?そうです。あのファンタジー世界に登場する勇者です。魔物をなぎ倒し、魔王をも打倒し、世界を救う勇者です。こういうジャンルに全く興味のない方は、そんなものがあるんだなあ程度に思っていただければ十分です。ともかくドラゴンクエストというゲームをはじめ、ファンタジーにどハマりし、頭の中がお花畑だった(今も大して変わっていませんが)僕は、勇者という強い存在に憧れていました。そんな時中学校で出会ったのがラグビー部でした。純粋な体と精神の強さがモノを言うラグビー。小手先の技術だけではどうにもならない、そんな特性が他の競技以上に、まさに勇者を体現しているように感じられたんです。しかも顧問の先生は、思った程痛くないよと誘ってくるではありませんか。これはもうやるしかないなと入部を決めました。しかし、実際にラグビーをプレーしてみると、それは非常に厳しいものでした。まず思った以上にメチャクチャ痛い。自分より強いヤツばかりだし、強豪校には毎回ボコボコにされるし、挙げ句の果てに異国の魔物(トンガ人)まで襲来するしでフィジカル、メンタル共にボロボロになりました。これは才能の差かなあと考えました。基本的に勇者という者は、もともと特別な存在であることが多いんです。女神様の加護を受けていたり、代々受け継がれる勇者の血筋を引いていたり…。現実でもそれは同じじゃないかと思ってしまった僕のモチベーションは急激に失われてゆきました。そんな時、1つの言葉に出会ったんです。それは、ドラゴンクエストシリーズのある作品に登場する名言でした。



「勇者だから  なにかを  なすのではなく  なにかを  なしたから勇者なのだ」



ビビっときました。「勇者」という才能が無くとも勇者にはなれる。そう感じるのと同時に、全てを才能の有無のせいにしていた自分が恥ずかしくなりました。ラグビーは、僕の知る限り、最も勇者らしい競技であるのと同時に、最も才能を努力や鍛錬でカバーしやすい競技です。だから、ラグビーという最高の場で勇者になれなければ、特筆すべき才能のない俺は決して勇者にはなれない。ここで逃げたら俺は負け犬で、今後の人生全部ダメになる、そんな風に思ったんです。ここにラグビーをやめる=人生終わりという謎の方程式が完成しました。センター数学6割の僕はこの方程式の正誤を疑うこともできないまま、大学に入学してしまいます。中学、高校と勇者になれなかった僕の目の前には



まだ  このきょうぎを  つづけますか?



             →はい 

                あなたはしにました



という悪魔の選択肢しか浮かんでいなかったんです。もう「はい」を選ぶしかありませんでした。さて、こんなふうに良くも悪くも僕を支えたこの言葉ですが、実は残酷な一面も持っていることにお気づきでしょうか。そうです。なにかをなしたものが勇者ならば、逆に言えば、どれだけ才能に恵まれようとも、どれだけ努力しようとも、なにかをなせなかったものは勇者にはなれない、この言葉はそんな意味も含んでいるのです。僕は自ら、負け犬にならないために修羅の道を選びました。勇者の卵や勇者見習いで終わるつもりはありません。今は勇者はおろか、「くさったしたい」程度にしか見られていませんが、この4年間必死に鍛錬を積み、勇者として一花咲かせてやろうと、そう考えています。まずは大学生活初めての夏、初めての合宿に焼き尽くされ、「ただのしかばね」になってしまわぬよう全力を尽くす所存ですので、どうか応援よろしくお願いします。喋りたがの僕ですので、まだまだ書きたいことは枚挙に暇がございませんが、恥の垂れ流しはこのくらいにして一旦筆を置き、冒険の書に記録させていただきたいと思います。



まだ  だぶんを  つづけますか?



          はい

       →いいえ





さて次回の部日記は、小さい体ながらどんな相手に相対しても恐れずタックルし、倒すその姿はまさに勇気ある者!同期で最も勇者に近い男(謎基準)、顔もちょっとリンク似の嶋井くんにお任せしたいと思います。彼なら僕がぐちゃぐちゃにしてしまったこの場を、勇者の如く華麗に救ってくれることでしょう。ごめん嶋井、あとはよろしく!

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