1922年、ラグビーに熱い想いを抱いていた学生2人の手によって立ち上げられて以来、我が一橋大学ラグビー部は今年で99年目を迎えた。グラウンドも用具も揃わない状態から、現在のクラブハウス、トレーニングルームを完備し、さらに2008年には最新の人工芝グラウンドが完成した。おそらく日本一の人工芝グラウンドといえよう。これもひとえに99年の歴史とその中で綿々と受け継がれてきた伝統、先輩方の努力の賜物である。 

Aグループには帝京、早稲田、明治など強豪チームがひしめき、Bグループは成蹊、明治学院、学習院、東大、武蔵、上智、成城、一橋の全8チームが鎬を削っている。 

我々一橋大学ラグビー部は、他大学と比較すると、ラグビー強豪校出身者や経験者が決して多くはない。それでも2014年度にはBグループ2位の好成績をおさめ、ついに史上初となる入替戦出場を果たした。それ以降もBグループ上位に食い込み続け、チームとして着実に実力を伸ばしている。こうした躍進は、綿々と受け継がれてきた一橋大学ラグビー部の伝統の証と言えるだろう。 

今年もまた、対抗戦が開幕する。 

我々は新たな歴史の1ページを加えんと、日々掲げた目標に向け鍛錬精進し、限りない挑戦を続けていく。 

年表

月 日内容
1899年
明治32 
E・B・クラーク、慶応大学にラグビーを紹介。
1922年
大正11 
東京商科大学ラグビー部正式誕生。 
<発起人>藤野嘉蔵、小山仁平。関東では慶應.早稲田.東京に次ぎ4番目。翌年、明治、立教が創設。(70年記念誌より) 
1924年
大正13 
関東ラグビー蹴球協会設立(藤野先輩学生委員に任命される)。 
早稲田大学と第一回公式戦(0-14)      
東京大学と第一回公式戦 (8-24) 
1932年
昭和7 
関東7人制大会 大学高専の部 準優勝 
(早・明他18校参加、優勝立教) 
1933年
昭和8 
慶應・早稲田・東京・明治・立教・東商大・法政の七大学リーグ戦始まる。 
(後の関東大学対抗戦)(70年記念誌より)
 
1939年
昭和14 
専門部単独チーム結成。 
1944年
昭和19 
戦争のため、試合全面禁止。 
1946年
昭和21
戦後の部活動復活。 
1947年
昭和22 
文理(筑波)・法政・中央・東農・東工・慈恵・千葉工・東商大の8大学でリーグ戦始める。翌年、千葉工抜け7大学となる。 
1951年
昭和26 
地区対抗戦グループに加盟。戦後の躍進期。 
(秋山さん所有の写真)
 
1957年
昭和32
関東大学対抗戦はA・Bブロック制になる。
1960年
昭和35 
国立多摩蘭坂下ラグビー専用グラウンド完成。 
(70年記念誌より) 
1967年
昭和42 
関東大学は対抗戦グループ、リーグ戦グループに分かれる。 
1973年
昭和48
椎名先輩日本ラグビーフットボール協会会長に就任。 
1979年
昭和54 
一橋大学ラグビーのバックボーン品田先輩逝去。 
偲ぶ会(70年記念誌より)
1985年
昭和60 
関東大学対抗戦グループに復活。 
第一戦は早稲田大学(0-68) 
1997年
平成9 
関東大学対抗戦グループ16校はA・Bの2部制となる。 
一橋大学はBとなる。 
2007年
平成19
Bグループ8大学中(立教、学習院、東京、武蔵、成城、明学、上智) 
2勝5敗。7位。東大、上智に勝利 
写真―東大戦
2008年
平成20 
人工芝グラウンド完成 
(2月29日)
 
2012年
平成24 
2012年9月 ラグビー部90周年 記念誌上梓および記念式典開催 
2014年
平成26 
014年12月対抗戦Aグループ・Bグループ入替戦に初出場。 一橋大19-36立教大 (@熊谷ラグビー場)で残念ながら敗戦し、Bグループ残留